「集団感染の原因が歯磨き時の唾液では」の新聞記事について

今、一部マスコミで取り上げられ不確かな情報が広がっている「大江戸線の集団感染の原因が歯磨き時の唾液では」の新聞記事について、日本口腔衛生学会理事長の山下喜久教授が見解を表明していますので、お知らせいたします。

記者の取材に対し、山下理事長は「科学的な手法で感染源を蛇口と断定するのは難しいと考え、都交通局に確認したところ、保健所は具体的な検査を行ったわけではないにもかかわらず、報道では蛇口が感染源だと断定していた。文章では、日本口腔衛生学会会員にその根拠がないことを伝えたかった」と話す。さらに、「蛇口が感染源である可能性は否定できない」とした上で、感染を極度に恐れて「歯磨きをしない方がいい」と考えることは、口腔の健康を損なうと指摘。新型コロナ感染症の重篤化を含む全身の健康に影響を与えることにつながりかねないと警鐘を鳴らしている。